水面は、傾かない。
湯飲みの傾き加減で、残量を確かめる。
おすし屋さんがお客にお茶を出すタイミングは、そうして計られているそうです。
しかしその為には、飲んでいる時にちょうど、見ていなければいけません。職人技、と言えるのでしょう。
日本古来の粋なスタイルから、精神だけを受け継いで。
テーブルに置かれていても、残り具合で傾く。
注ぎ足すタイミングを、身をもって教えてくれるタンブラー。
量が少なくなっているなら、傾いてしまっても、こぼれない。
まっすぐ立てられなければ、と言う強迫観念を追いやったデザイン。
シンプルなつくりに隠された、動のユーモア。
balance 傾き加減でドリンクの残量を表現するタンブラー ドゥエイン・スミス ステファン・バーボー essel ヴェッセル Katja Holtermann CARL MERTENS
氷の器に、涼しさ注ぐ。
楽天で発見
夏の暑さをしのぐため、氷を。
コップに氷を入れるくらいなら、いっそ氷に飲み物を注ぎたい。
簡略化とも言える、発想。
溶けかけ、歪んだ形。涼しげです。
氷点下の喉ごし 氷製ビアジョッキ
方手の平に、樽を持ち。
樽は日本の伝統。
木材をまるく並べ、箍をはめる。
そこで問題にされるのは、もちろん、サイズではありません。
構造が同じなら、小さくても、樽。
そしてもちろん、用途も問題とはならないのです。
飲み物を注ぐ、小さな樽。
椹コップ 中川木工芸
グラスを前に、目がまわる。
楽天で発見
グラスを、まわす。
手に持つグラスを揺すって、中身の液体だけを、まわす。普通は、そういうことになるでしょう。
このグラスはそんな常識を打ち破り、グラスそのものが、独楽のように回るのです。
揺れ動く水面に見惚れ、氷の音に聞き惚れる。
静かなリラックスタイムに、小さな安らぎの供。
独楽のように回転するグラス アルコールグッズ KOMA
水色の、みず。
楽天で発見
水の色は、水色。
グラスに注ぐ水はいつでも、透明です。けれどそれは、水の色。水色。
水の色は、何色なのでしょう。
イラストの中で、水は透明に描かない。絵に描く水は、薄い青。
「水は青いか」と、名で問うグラス。返る応えは、YES。
多くの人が思い描く、水色。
水を注げば、水色に。
WATER IS BLUE? グラス FLASK フラスコ 松本直子 佐藤隆一
湧き上がった、ガラス。
楽天で発見
極限の薄さを追求したガラス、うすはり。薄い、玻璃。
目を奪うのはその薄さ。そして何よりも、突起。
グラスの底からガラスが、流体として跳ね上がるような形。
液体を注ぎ込み、まわす。
一目瞭然の、役割。それは障害物。
まるでマドラーのように、グラスの中で攪拌の助けとなる。
オブジェのようでありながら、その実、実用的。
ガラスの塔にぶつかって、波立つ物は、香り立つ。
うすはりグラス 大吟醸 松徳硝子
網戸を透かして、何を見ましょう。
楽天で発見
端がほつれた、金網。
じっと眺めるガラスの先に、風景。
湾曲した、ガラス窓。
飲み物を注ぐガラスのコップに、網戸を配したデザイン。
水を注げば、水中に沈む。
アッシュコンセプト ウィンドウグラス アミド hーconcept
鼻が透ける、白の紙。
楽天で発見
紙コップに描かれた、鼻。
上唇と鼻が、真白なコップに。
どの鼻が、欲しいのか。そんな理想を追い求めることさえ、許される。
ただ、飲むだけで。
紙コップで隠れる部分を、偽る。
透明なコップなのか、と思わせる。透けて見えているかのように。
けれどそれは、他人の鼻。女性であっても、髭が付く。
騙し絵のようにユニークな紙コップ。
パーティーカップ ピックユアノーズ24Pセット Fred フレッド
たとえガラスの、脆さでも。
楽天で発見
使い捨てのコップには、独特のデザインがある。
要素としては、プラスチック。
けれどもガラスもプラスチックも、一見しただけではわからない。
ガラスで作った、使い捨てない、使い捨てデザイン。
足が付いた使い捨てコップは、遠目で見てもユーモラス。
SOMMELIER ソムリエ ワイングラス チェコ QUBUS クブス
綺麗な個性に、環をかけて。
楽天で発見
グラスに付いた、土星の環。
ソーサーは不要。
直に机に置いたりはせず、環の上に、スプーンを。
暖かいカップには、ソーサーを。冷たいグラスには、環を。
一見不要なアクセントは、小物や茶菓子を置く為に。
SATURN サターン グラス チェコ QUBUS クブス
idea the design